【連載18】ICT活用と知的好奇心 ~人的環境を整えることも大切です~
子供を取り巻く環境としての学校施設。
それを変えると子供の知的好奇心を喚起することは可能になります。
学校図書館ということについて前回に話をしましたが、他の学校施設を変えることができたら、今よりずっと改善するはずです。
また、子供を取り巻く環境の一つとして人間関係というものがあります。
学級というシステムは、少なくても一年間は変わりません。
ですから、子供の希望とは関係なく、学校側の考え方で決定する学級の人員構成はいやおうなく一年間付き合わざるを得ないのです。
仮にどんなに相性が合わなくても、前年度いじめられていたとしても、変えることはほぼ不可能です。
学級内の人間関係を上手につくれる教師だったらいいでしょう。
しかし、子供たちの人間関係を上手に作れない未熟な教師が担任になったらどうでしょうか。
一年間、苦痛な人間関係の中で子供は過ごさなければならないことになります。
自分自身で人間関係を改善していける力のある子供であったり、子供集団であればいいでしょう。
しかし、子供自身の力で人間関係を良好に保つためには、それ相応の経験が必要ですし、家庭教育がベースとなります。
ですから、子供の年齢や家庭環境を考慮しなければならないということになります。
子供が小さい頃や家庭環境が良好でない場合は、教師や周りの大人が積極的に介入することも必要となるかもしれません。
子供を取り巻く人的環境をどのように整えてあげるのかということは、物的環境を整備改善するとともに、子供の知的好奇心を引き出し育てるためには必要なことです。