【連載23】ICT活用と知的好奇心 ~「間違い」は人によって感じ方が違います~
「次はどうしたらいいかな?」と私は投げかけ、女の子に一人でもやっていけるように促しました。
しかし、ある段階で全く動かなくなってしまいました。
表情も変えません。
あらゆるゲームがそうであるように、ライトボットにも躓く段階というのがあります。
この段階は、次に進めるためにはちょっと考えなくてはならないように仕組まれています。
いわゆる「壁」です。
大人からしたらすぐに乗り越えていけそうな「壁」です。
私のアドバイスで順調に進めてきたのに、この「壁」を前にして、女の子はうまくいかず、間違えてしまったのです。
人生のあらゆることがそうであるように成功体験だけでできているのではありません。
大きな失敗も小さな失敗も、そして決定的な間違いもちょっとした間違いも体験しながら人は成長していくのです。
女の子にとっては、大きな失敗であり、決定的な間違いだと感じてしまった。
だから固まったのかもしれません。