【連載25】ICT活用と知的好奇心 ~「間違いを怖れる」感情が子供の成長を阻みます~
私の「あえて間違いさせる」という実践は、きっとそんなに珍しいものではなかったと思います。
子供たちを励まし、勇気づけるために「あえて間違いさせる」ということを仕掛け、その教室での事実をもとにして語り掛けてきたのです。
事実をもとにした語りは、ただ単なる語りだけのことよりずっと効果はありました。
それでも、その後何のフォローをせず何か月かが過ぎると、元の木阿弥でした。
いつの間にか子供たちの多くが消極的になり、手を挙げなくなっていったのです。
「間違いを怖れる」という感情は、それほど強固なものでした。
「間違いを大切にする」という考えは、今でも大切にされなければなりません。
そればかりか、今後もっと大切にされなければならない考え方です。
教室には様々な特性を持った子供たちがいるのですから。
さてくしろ子ども未来塾で固まってしまった女の子の話に戻しましょう。