【集団思考論】第20回 問題を一人一人のものとする
学級や学校の中で生じる問題を他人事とせず自分事とする。
これはとても大事なことだ。
多くの問題の解決を遅らせる、もしくはこじらせる背景には、この「問題を自分事として考えられない」というのがある。
児童会役員選挙があった。
多くの学級では、学級内で特定の子に絞り込んだり、手を挙げる子がいないので学級内推薦で立候補者を出したりしていることが多い。
私が担任だったときは、全て自ら手を挙げる子を優先した。
ある年立候補した子がいたが、他の多くの子がやる気を見せていないように感じたことがあった。
今から思うと、それは私の思い過ごしだったかもしれない。
しかし、児童会役員選挙という学校全体を引っ張っていく「リーダー」を決めていく機会に多くの子が「自分事として考えていない」ということが気になったのである。
私は、学級全体に問いかけることにした。