【連載46】ICT活用と知的好奇心 ~授業には「始まり」があります~
あらゆることには「始まり」というものがあります。
どのように始まるのか、どのように始めるのかということについて意識的でなければなりません。
その「始まり」を基点にして、物事は拡散していきます。
人類の進化でイメージしてみるとわかりやすいはずです。
それは授業でも同じです。
授業の途中のある場面だけを切り取ると、子供たちはさまざまな「内容」「方法」で取り組んでいるということがあります。
しかし、授業の導入の場面では、教師はある一つのことを説明するなり、一つの教材、一つの発問で一斉指導を行っているものです。
そして、その後、子供の自主性や主体性に任せて、それぞれの内容・方法で学ぶことがあります。
また、授業(単元)の最後には、「学び」のまとめ、その多くが全員で共有することや学びの成果を発表するための時間がとられたりします。
それは教育というものが、あらゆる意味での「評価」というものを避けられないからです。
このように考えてくると、授業の始まりをどのようにするのかというのは、教師にとっては極めて大切なことだということがわかります。