【集団思考論】第43回教師と子供の人間関係の大切さ

教師と子供の人間関係は簡単につくれるものではない。

出会いの当初は、子供も目の前にいる大人を「教師」として見てくれる。

「教師」として見てくれるというのは、子供にとって自分を何らかの意味で引き上げてくれる、成長させてくれる、より良くしてくれるといった期待感に裏打ちされている。

ところが、日々一緒に学校生活を送る中で、それらとは真逆のことでしか「教師」が対応してくれないとしたらどうだろうか。

一気に期待感は、不信・不満へと変わり学級崩壊へと進んでいく。

「あの先生は、全然だめだ」

「授業が全然わからないし、怒ってばかりいる」

「遊んでくれるけど、いつも特定の人ばかりだ」

「こちらは、先生の言ったとおりにしているのに、すぐに前言ったことが変わっている」

「先生は、次の時間ドッジボールをしてくれると言ったのに、やってくれず約束を破った」

最初は、一人の子供の不満であったことが、それを聞いて同調する子、共感を示してくれる子が出てくる。

教師と子供たちとの関係は一気に崩れていくのである。

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