【ICT活用】ICT機器で深い思考ができているのか?
昨日に引き続き、東大とベネッセの2022年の合同調査研究です。
私の今の仕事からすると、調査結果は残念なものとなっていると言わざるを得ません。
もう一つみてみましょう。
「深く考えて問題を解くことが減った」に対して「とてもそう思う+まあそう思う」と答えている児童生徒が増えています。
子供たちは、ICT機器の活用に関して、紙で勉強するほどには深く考えなくなっていると感じているのでしょうか。
保護者に対しても質問しています。
その結果です。
なんと7割近くの保護者が「深く思考しなくなるようで心配だ」と懸念を示しているのです。
その原因はどこにあるのでしょうか。
ICT機器は文房具です。
ノートや鉛筆という文房具を持っているから、深い思考ができるわけではありません。
深く考えたい素材・深く考えるべき素材があり、思考のためのスキルをある程度身につけていなければ深い思考はできないのではないかと思います。
だとすれば、学校の授業が「深く考える授業」になっているのかということが問われなければならないはずです。
私の主張でいえば「知的な授業」です。
学校においては、まずは「知的な授業」をすることが何にもまして大切なことだと私は考えています。