【雑感】楽しかったから続けられた
教員を37年間続けた。
振り返るとあっという間だ。
退職してから、何故教員を37年間も続けられたのだろうかと考えることがある。
教員はやりがいがあるだとか、教育に関わることで未来を築くことに貢献できるだとか。
しかし、教員であったとき、そんな大層なことを考えたりもしなかった。
教員としての志はあったとは思う。
それこそ「大層」なことであったかもしれない。
今思うに実感として思うことは、楽しかったからだ。
楽しいからこそ、教員を続けてこれたのだと思う。
子供と話したり、接したり、何事かを教えているのは楽しかった。
明日どんなことを、どんなふうに教えたら、子供たちが笑顔になるのか考えるのが楽しかった。
先生方と子供の話をするのが楽しかった。
保護者や地域の人たちと子供のことで話をするのが楽しかった。
悩みや苦しみもあった。
だけど基本的に毎日が楽しかったのである。
教員という仕事を続けられたのは、大層な使命感みたいなものではない。
仲間とのサークルを続けられたのも、楽しかったからだ。
教員という仕事に苦しみしか感じられないようであれば、きっと辞めていたのだろうと思う。