【連載コラム03】これからの教育に必要な自己選択と自己調整が主体的な子供を育てる
03_自己選択の大切さ
この記事では、「自己選択の大切さ」についてお話しします。
自己選択とは、自分が好きなことや興味を持っていることを自分の力で選ぶことです。
自己選択する力は、以下の点で役立ちます。
1 自己選択は、子供が自分自身を理解し、自分の強みや興味を見つけるのに役立つ
2 自己選択は、子供の成長を促し、自己肯定感や自信を育むのに役立つ
3 自己選択は、多様性を認め、柔軟な思考を育てるのにも役立つ
4 自己選択は、個人の自己表現の手段となる
5 自己選択は、子供たちの個性を尊重する
自己選択は、子供が自分自身を理解し、自分の強みや興味を見つけるのに役立ちます。
子供たちは、自分が何に興味や関心を持っているのかを見つけるために、自分の内側にある声に耳を傾け、自分自身を理解する必要があります。
親や先生が一方的に指示していたのでは、自分自身を理解することはできません。
子供自身が考え、判断し、選ぶことで、学びへの意欲が高まり、学び方がはっきりとなります。
自己選択は、子供の成長を促し、自己肯定感や自信を育むのに役立ちます。
自分の能力や興味に基づいた選択をすることで、子供たちは自信を持つことができます。
しかしながら、自己選択は成長とともに変化することもありますので、子供は新しいことにも挑戦し、広い範囲で考えることが大切です。
新しい活動や興味を追求することで、子供はそれまで以上に豊かな体験をすることができます。
自己選択は、多様性を尊重し、柔軟な思考を育てることに役立ちます。
一人一人が異なる選択をする可能性がありますから、当然そこには多様性が生まれ、これは異なる視点や意見を尊重する意識が醸成されていきます。
また、自己選択にはリスクと失敗が伴います。
しかし、リスクと失敗の経験を通じて柔軟な問題解決能力が養われます。
なお、自己選択はただ自分勝手な選択をすることではありません。
他者との関わりを大切にしながら、自らの幸福や成長を追求することが重要です。
バランスを取りながら自己選択を進めることで、より意味のある人生を築くことができるようになっていきます。
自己選択は個人の自己表現の手段ともなります。
自分の好きな活動や趣味を選ぶことで、他の子に伝えたいという欲求が出てきます。
子供は表現することで、他の子や周りの大人から称賛されたり、時には貶されることもあるかもしれませんが、基本的に「人に伝える喜び」というのを知ることになります。
その原動力となるのが自己選択したという事実です。
自己選択は子供たちの個性を尊重することも意味します。
個々の子供が異なる特性や才能を持っているため、一律の選択を強制するのではなく、子供が自分自身を受け入れる環境を提供することが重要です。
自己選択を通じて、子供たちは様々な価値や成長の機会を得ることができます。
自分自身を知り、興味や目標に基づいて選択し、そこに向かって努力することで、より良い将来を築くことができるでしょう。
親や先生は、子供たちの意見や選択を尊重し、サポートすることで、自己選択の力を育むことができます。
次回は、「自己調整のステップ」について書いてみたいと思います。